英語が苦手を克服するための長文読解

英語が苦手を克服するための長文読解の特別個別指導です。

英語の長文、ホント苦手なんだけど、どうしたら良い?という疑問に応える個別指導の講座です。
単語の意味が分かっても、英文は訳せない。単語を覚えれば、長文を読めるようになる・・・と思われている方もいると思います。
もちろん英語学習には、ある程度の語い力は必要ですが、語い力があっても、それだけでは英文は訳せません。

英語の長文、ほんと苦手なんだけど、どうしたら良い?

単語の意味が分かっても、英文は訳せない

単語を覚えれば、長文を読めるようになる・・・と思われている方もいると思います。
もちろん英語学習には、ある程度の語い力は必要ですが、語い力があっても、それだけでは英文は訳せません。

では、さっそく、非常に簡単な例文で試してみましょう。
以下の英文の意味が分かるでしょうか?

①I am not what I was.
②His mother made him what he is today.

それぞれの単語の意味を分からない人は、まずいませんね。
ところが、意味を読み取ろうとした場合、苦しんだ人もいるのではないでしょうか。

単語の意味が分かっても、英文の意味が読みとれない場合は、英文の構造解析能力の不足が原因です。
(言いかえれば、この能力をつけなければ、英単語を一生懸命覚えても、無駄になる可能性があるということです。)

上記の英文は非常に短く、簡単な文でしたが、大学入試では数行にわたる複雑な構造の英文が頻出し、かつ、それを速く読み取る必要があります。そのためには、英語のしくみ(構造)を理解し、英文の構造を解析しながら読む能力(英文解析能力)が必要になります。
大学共通テストでもそうですが、有名私大の試験や国立大学の二次試験では特に、英文解析のトレーニングを行った人と、そうでない人を振り分けるために、英文構造をわざと難しくする傾向があります。
高卒生(浪人生)を対象とする大手予備校で英文解析だけの授業があるのはこのためです。
(学校で、英文解析のトレーニングを行っているところは少ないようですが)

英文の構造解析の能力は、英文構造の仕組みやルールを理解し、解析トレーニングを繰り返すことで向上し、ある程度の解析能力がついてくると、知らない単語やイディオムの意味を類推することもできるようになります。そして、この能力が発達するに従って、いちいち構造解析しなくても、読むだけで、英文の意味が速く正確に読み取れるようになってきます。

- 答えと英文解析 -

①私は以前の私ではない。(相当、成長したのでしょうね)
この文の述語動詞は am(be動詞)ですから、SVCの文型です。SVCは、「~(の状態)である」もしくは、「~(の状態)になる」という意味になりますが、be動詞の場合は、「~(の状態)である」の意味しか持ちませんので、例文の I am not ~ は、「私は~でない。」という文の骨格が読みとれます。whatは、それ以下の文が完結していません(補語(C)が足りません)ので、whatは関係代名詞の主格(補語も主格になる)と判断できます。関係代名詞 whatは、the person(s) who とか the thing(s) that と同じ意味で、先行詞を含む関係代名詞です。what以下が I was という過去形ですので、I was (the person):私は(その人物)だった、という過去の時制になり、主節は、現在の時制で、I am not (the person) :私は(その人物)ではない、という意味で、(その人物)を関係代名詞節(what I was)が後ろから修飾をしている構造になります。全訳すると、私は(現在)、(過去に)私がそうであった人物ではない、ということになり、上述の答えになります。このように、ちょっとした時制の違いが意味を待ちます。

②彼の母親が、彼を現在の彼にした。(さぞかし、息子を立派に育てたのでしょう)
makeは、SVOC の文型をとり、SはOをCにする、という意味です。文中の him が O で、what以下の節が C になります。what は①と同じように関係代名詞で、what以下は名詞節になるため、補語(C)の役割もできます。(補語になるのは、名詞か形容詞でしたね(たまに副詞もCになることがあります)) today は、「今日(こんにち)の」、という副詞で用いられています。

さて、正確に、例文の意味を把握できましたか?

英語のしくみ(構造)・・・英文解析のための基礎知識

英文解析力をつけるためには、まず、『英語のしくみ(構造)』を理解することが大切です。

中学や高校で断片的な『英文法』は習っているのですが、
ほとんどの人は、『英語のしくみ(構造)』という、英文法の知識を英文読解に活かすための体系的な知識が、あまり定着していません。
そのため、英語長文は、受験生の最も苦手なものの一つになっています。

英語の基本的なしくみ(構造)は、『言葉の位置』が、言葉の意味(役割)を大きく左右するということです。
たとえば、以下の例文のように、日本語では「言葉の位置」を変えても、助詞(は、が、の、に、は・・)のおかげで、(多少、違和感はありますが)文が表わす意味は変わりません。

①彼は 夕食を 作った。
②夕食を 彼は 作った。
③夕食を 作った 彼は。

ところが、英語の場合、「言葉の位置」を変えると、助詞にあたるものがないため、以下のように、意味が異なってしまいます。

①He made dinner.(彼は夕食を作った。)
②dinner he made
→ dinner (which) he made (彼が作った夕食(文ではなく名詞句になる))
③Dinner made him. 夕食は彼を作った。(確かに食べることで体は成長しますが、まったく違う意味になります))

つまり、「言葉の位置によって、言葉の意味(役割)を決定する」というのが、英語の基本的なルールです。
単語の意味が分かっても英文が読めないのは、このような英語のしくみが理解・定着していないためです。
そして、英語の『言葉の位置』の基本パターンが5文型です。

この5文型というのは、言葉を動詞を中心にして配置し、それぞれの位置の言葉に特別な意味を持たせるという、英文を構成するしくみで、このしくみに5つの基本パターンがあるということです。
どんな難しい英文でも、基本的に、この5文型をもとにしています。

第1文型:SV
第2文型:SVC
第3文型:SVO
第4文型:SVO1O2
第5文型:SVOC

S:主語/主部
V:述語/述部
O:目的語
C:補語
M:修飾語(いたるところに配置される)

S(主部/主語)、V(述部/述語)、O(目的語)、C(補語)、M(修飾語)を文の要素といい、
文の要素と品詞(名詞、形容詞、副詞、動詞など)には決まった対応があります。
例えば、「S(主語/主部)」には「名詞の働きをする言葉」しか使用できません。

文の要素と品詞の対応(参考資料)(PDF:457kbyte)

言葉(単語・句・節)→ 品詞 → 文型が分かれば、英文は読める

学校では、いちおう、5文型を学んでいるのですが、文法の一単元として、せいぜい数時間しか学んでいません。しかし、すべての英文は基本的に、この5文型をもとにして作成され、言葉の意味(役割)は文型と文の要素で決まるため、英文を読解したり作文する上で、「5文型」は、すべての英語学習の基盤となる非常に重要なルールです。

そして、文型をマスターすることの一番のメリットは、文型が分かれば、単語の意味がわからなくても、英文の意味を推測できるということです。

例えば、第2文型:SVCは、動詞にどんなものがきても、

●SはCである(状態)
●SはCになる(変化)

の2つの基本的な意味しかありません。
簡単な英文で試してみると

She went angry.

went(go) は「行く」という意味では使用されていないようですが、正確な意味が分からなくても、第2文型:SVCは、「SはCである」か「SはCになる」の意味にしかなりませんので、go の「行く」という動作(変化)を表す意味から、angryという状態になった(変化した)と考えて、「SはCになる」の意味で訳せばOKです。
実際の和訳は、

彼女は怒った。

例文は第2文型でしたが、すべての文型に、それぞれ決まった意味があります。
上記の例文は、多義語である go の意味をたくさん覚えれば、和訳することも可能ですが、
文型が持つ意味を理解し、英文がどの文型になっているかを解析できる力をつければ、
どんな未知の単語をも類推できる最強の「語い力」が身につくことになります。

また、長文を正確に速く読めるようになるためには、個々の言葉(単語・句・節)の区切りを見分け、その言葉がどの品詞になっているかを判断し、そしてどの文型のどの要素になっているかを読みとるという、英文法の知識を文章読解に活かすルールの理解とトレーニングが重要です。

英語の学習には、さまざまな方法があります。
本来、英語も言語ですから、皆さんが日本語をマスターしたように、たくさんの英単語や英文に触れて、長い時間をかけて、感覚的に覚えていくことも、大変、良い方法だと思います。
実際、多くの学校では、この方式で英語教育が行われます。

ただし、限られた時間の中で、大学入試レベルの英語力をつけるためには、この英文解析能力を向上させる学習が、最も効果的で必須の方法です。

そして、そのトレーニングを積めば、長文読解だけでなく、文法問題や英作文のスキルも一気にレベルアップします。

注)
学校や塾で、スラッシュ・リーディングとかフレーズ・リーディングという、英文を句や節ごとに区切り、左から右へ、後戻りせずに英文を読み進める方法を習った方もいると思います。
英文を速読するためには、良い読み方ですが、英文解析能力をつけないうちに、この読み方をやっても、英文の構造が理解できていないので、間違ったところで区切ってしまったり、区切った言葉同士がどのように関連しているのかが分からないため、結局、英文が意味している内容を把握できず、英文を読めていることにはなりません。
まずは、英文解析能力をつけて、正確に英文を訳せるようになってから、スラッシュ・リーディング(フレーズ・リーディング)を練習し速読力を養いましょう。

授業内容とカリキュラム

英語が苦手な人が、英文をスラスラ読めるようになる。

というのが本セミナーのテーマです。
そのためには、英文解析のトレーニングを徹底して行うのが有効な手段です。
ただ、やみくもに、単語を覚えたり、長文問題を解いても、英文読解の能力は期待したほど伸びません。

このセミナーでは、英文解析のためのルールをインプットし、短期間で英文解析能力を育成するための対話形式のトレーニングを、プロ講師によるマンツーマン(1対1)の個別指導で実施し、一気に英文読解力を養成します。

英文が正確に読めるようになれば、英語学習のための自己学習能力がついていますので、あとは、時間と努力で、受験に必要な英語能力を養成できます。

フェイスの個別指導で、苦手教科を底上げし、志望校へ大きく前進してください。

英文解析ルールのインプット

文の要素、品詞、句、節、動詞および5文型などの基本的で重要な基礎知識と、英文読解に必要なさまざまな英文解析のためのルールをインプットします。
以下に、基礎知識の資料例(教材の一例)をご紹介します。ダウンロードして、内容をご確認してください。
英文解析トレーニング教材の抜粋(参考資料)(印刷用 PDF:2.2Mbyte )

プロ講師によるマンツーマン(1対1)英文解析トレーニング

英文解釈のルールをインプットしながら、長文の英文解析トレーニングを積み、解析能力を使えるレベルに引き上げます。この英文解析トレーニングにおいて、フェイスでは、生徒が英文解析した結果を、講師がフェイス・トゥ・フェイスで補完・修正を行い、さらには定着していない基礎知識や文法知識をリアルタイムに判断し、その説明と再インプットを行うことで、短期間に、解析能力を著しく向上させることができます。

自己学習のコーチング

このセミナーで学んだ知識や解析方法を自己学習に活かすことで、一段と解析能力が向上します。自己学習の内容は講師が毎回の授業で課す演題が主なものになりますが、学校での学習も有効に活かすために、学校教材での解析ルールの活用方法もレクチャーします。また、自己学習のペースを講師が確認し、学習度合いと能力の向上の度合いを受講生にフィードバックし、学習のモチベーションを高めていきます。

要項

受講期間と受講回数

期間:1カ月~2カ月
回数:8回(1回90分の1対1個別指導授業)
個別指導ですので、受講生のご都合に合わせて、いつでもスタートできます。
自己学習の時間も考慮し、週1、2回の決まった曜日での受講が効果的です。

受講時間帯

月~土のご希望の時間帯を選択できます。

A:13:40~15:10
B:15:20~16:50
C:17:00~18:30
D:18:40~20:10
E:20:20~21:50

費用

60,000円(税抜)/1回90分:1対1の個別指導×8回(テキスト代を含みます)

本価格は、消費税を含んでおりません。
自己学習用として、3,000円程度の市販教材の自主購入をお勧めすることがあります。
本セミナーのみ受講の場合、入塾費は不要です。

お申し込み・お問い合わせ

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