成績アップのポイント

苦手科目の克服や、志望校進学を真剣に考える方は、
ぜひ、この成績アップのポイントをご確認ください。
学習のヒントになると思います。

目次

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集団授業ではなかなか成績が上がらない方へ

学校の授業や塾の授業は重要です。
しかし、中学までと違い高校では一斉(集団)授業を受けるだけでは成績が向上しにくくなります。

その理由は、二つあります。

集団授業では成績が上がりにくい理由:その1

一つ目は、高校で身につける学力は知識のみでなく、人から人へ教えることができない「能力」が中心であるということです。
特に、大学受験では本当の学力、つまり「能力」が試されるような問題が出題されます。
大学共通テストや中堅大学から超難関大学の入試試験では、
単純に単語の意味や公式などの知識のみを問うような問題はほとんど出題されません。
知識を背景にした思考力や論理展開力、読解力などの「能力」を試される問題(いわゆる応用問題)が出題されます。
この思考力、論理展開力や読解力などの能力は、自転車の運転と同じで、その人自身が演習や訓練を繰り返すことで上達する能力で、人から人に直接教えることができない”もの”なのです。
中学までの学習は知識面が主体のため、授業で習ったことがそのままテストや入試に出題されたりしますが、高校での学習、さらに大学受験に対しては、習った内容を基に演習を繰り返し行い、「能力」を向上させることが大切になります。

集団授業では成績が上がりにくい理由:その2

二つ目は、苦手な科目や単元は学生それぞれ違うということです。
高校や集団授業の塾の授業は決まったカリキュラムで進められます。
前に履修した内容をきちんと理解・定着しているものとして授業が進みます。
そのため、その科目を苦手とする学生は、どんどん授業についていけなくなります。
このようなギャップを解消するため、習熟度別のクラス編成を行ったりする学校や塾もありますが、これは根本的な解決にはなりえません。
たとえばひと言で英語が苦手と言っても、文法が弱い人もいるし、長文読解が苦手だという人もいます。
また、リスニングがどうも、という人もいることでしょう。
さらに細かく分ければ、文法でも時制が苦手という人もいますし、関係詞が苦手という人もいます。
苦手な箇所を把握して、その部分を克服しない限り、授業に頑張ってついていこうと予習・復習をしても、なかなか成績を向上させることはできません。
つまり成績を向上させるための対策や方法は、学生一人一人違うということです。

フェイスがなぜ「個別指導」を採用しているのか

フェイスが個別指導を採用している理由は、 苦手科目を克服する最良の指導形態が個別指導だと判断するからです。

高校生の時点で苦手な科目は、それまでの期間(中学校まで)の知識や能力面に不足した部分が多いため、学校や塾の一斉授業を聞いても理解すること自体が難しくなり、なかなか成績を伸ばせるものではありません。

特に進学校や一斉授業の進学塾は授業進度が速く、自分に不足している知識や能力を復習して補おうとしても、授業についていったり課題をこなしていったりするだけで精一杯となってしまい、がんばって授業を受けても苦手科目は苦手なまま・・・といったことは少なくありません。

苦手な科目は、学校や一斉(集団)授業の塾のカリキュラムとは別に、苦手になった時期の履修内容(基礎)から固めていくしかありません。

個別指導の利点は、学生個々の不足している知識や能力を把握して、その強化を個別に指導できるという点にあります。
また、苦手意識の強い科目はなかなか学習意欲を継続させることができないものですが、1,2回の個別指導でも理解・習得できる箇所は必ずあります。
そうしたささいな成果や変化を学生に説明することによって、学習意欲を高く持たせ続けることができます。

頑張っているのに成績が上がらない、授業をちゃんと聞いているのにほとんど理解できない、復習しようにもどこからどうしていいかわからない・・・
そのような方は集団授業という学習形式が原因かもしれません。

苦手な科目の成績を上げたい方へ

成績や能力の差を生む「メンタル・ブロック」

ある研究によると、人間は大人になるまでに平均して148,000回ものネガティブな言葉(否定語)を人やテレビなどから聞いたり、自分で発言したりして育つそうです。
そのネガティブな言葉によって、本来無限の可能性があるはずの自分の能力を否定し、チャレンジすることや努力を無意識にあきらめてしまうことがあります。これを「メンタル・ブロック」(自己制限)といいます。

基本的に、人間の潜在能力にはほとんど差はありません。このことは最近の脳科学や認知科学が証明しています。
成績や能力の差の本質的な原因は、このメンタル・ブロックにあります。

勉強が苦手、暗記が苦手、ある特定の科目が苦手、集中力がない・・・という学生は、その苦手な部分に強いメンタル・ブロックを持っています。
そのため、「やるぞ!」と思い立っても、なかなか実行に移せなかったり、努力を継続することができません。
結果、必要な能力をなかなか身につけることができないのです。

「メンタル・ブロック」を取り除く学習誘導

フェイスの個別指導では、塾生の現状の学力や習熟度に応じた成功体験(達成感)を積み重ねることにより、学習の障害となるこのメンタル・ブロックを徐々に取り除き、学習を効率的に進めることができる環境を創りだします。

そして、脳科学・認知科学・心理学で証明された学習理論と、ビジネスやスポーツで用いられている「コーチング」の手法を用いて、塾生個々の状況に応じた学習誘導(能力開発)を行い、塾生の成績を向上させるために科学的なアプローチを行います。

効率的な勉強のやり方が知りたい方へ

成績が「伸びやすい人」と「伸びにくい人」のちがい

一生懸命勉強しているのになかなか成績が上がらない人がいる一方で、あんまり勉強を頑張っているようには見えないけど良い成績の人もいます。

要領の悪い人、要領の良い人とひと言で片づけてしまうこともできますが・・・

では、要領の良し悪しは、頭の良し悪しの差でしょうか?

科学的な観点からいえば、人間の脳自体の機能や性能は、人によって差がありません。

さらに、脳はさまざまな処理(記憶、計算、思考、読解・・・・)を同時に行いますが、これらの処理に使用できるエネルギーの総量も人によって差がなく、一時期に使用できるエネルギーには上限があります。

脳は筋肉と同じように、使用した能力に関係する部分の機能・性能が強化されます。
ということは、伸ばさなくてはならない能力を伸ばすためには、それに適応した学習方法や学習形態をとらなくてはなかなか成果が上がらない、ということになります。

つまり学習において要領の良い人というのは(意識しているのか無意識なのかはわかりませんが)伸ばす必要のある能力に応じた学習ができている人であると言うことができるでしょう。

「学習」とはどのような行為か?

また、効率のよい学習を行うためには、「学習」という行為そのものに対する科学的な捉え方が必要になってきます。
以下に(少し難しいですが)学習に対する科学的な研究や理論をご紹介しましょう。

学習に関する学術的研究は古くから(100年ほど前から)行われており、人間が物事を習得する仕組みや効果的な学習方法に関する理論や成果が数多くあります。


学習に対する動機(モチベーション)の研究
記憶の分類と「覚え方」と「思い出し方」のメカニズム
学習の効果的な計画方法
学習のメタ認知(学習のやり方の学習)の研究
意識や心理が学習におよぼす影響の研究 
 など

特に、20世紀末のfMRI(ファンクショナル磁気共鳴装置)の発明により、人間のさまざまな活動と脳内で機能する部位との関連性が分かり、また、人工知能(AI)による言語、思考、記憶などのメカニズム(脳機能のシミュレーション)の研究成果に伴い、「脳のしくみ」や「認知(ものごとを学んだり習得したりすること)」に関する科学が著しく発展しました。

欧米(特に北欧)や、インド、中国、韓国、シンガポールなどでは、すでに多くの教育機関で最新の学習科学理論に準じた指導が行われており、その成果はPISA(国際的な学習到達度調査)に現れ始めています。
日本は30年前まで、PISAの「数学」「読解力」「科学」においてトップクラスでしたが、徐々に順位を落とし、2018年の調査では、数学:5位、読解力:15位、科学:6位にまで低下しました。
この結果を「日本の教育力が低下した」と見ることもできるでしょうが、これらの学習科学理論に準じた指導を行っている諸外国の教育力が著しく向上した、と見ることもできるのではないでしょうか。

以下に、学習に関する基本的な科学理論の一例をご紹介します。
これらの理論によって「だれでも記憶が苦手である」「学習を継続すれば、必ずいつかは成果が現れる」ということが理解していただけるのではないでしょうか。

このような学習の科学理論を知って勉強するのと、理論を知らずに勉強するのとでは、明らかに成果に差が出てきます。
例えばプラトー状態にある時に、この理論を知っていれば「しばらくは辛抱して勉強を続けよう」と思うことができますが、この理論を知らないと「今の勉強方法は私には合わないのではないか」「この科目の才能がないのではないか」と勘違いをし、また一から別の学習法を試したり、その科目の学習を諦めてしまいます。

日本では、教科指導面を中心とした教育を行う学校・塾は多いのですが、学習の科学理論を適用して指導する学校・塾は非常に少ないのが現状です。

学習における科学理論を理解・納得してもらうフェイスの個別指導

フェイスでは、大学受験のための学習指導を通して、生涯にわたって必要な能力の育成を行うために、学習における科学理論を塾生にまずしっかりと理解していただいた上で、繰り返し演習することや復習の重要性を納得いただきます。
また、復習や演習の方法にも、科学的に実証された方法を塾生に指導し、できる限り少ない時間で効率的に「本当の学力」を養成します。

国公立大学や有名私立大学へ行きたい方へ

合格するための学力は?

下図のように、国公立大学や有名私立大学に合格するためには、大学共通テストで平均点+α(具体的な得点率でいえば65%以上)を取れるだけの学力が必要です。

大学共通テストでは、難問・奇問が出題されるわけではありません。
中学から高校の間に履修した内容(科目書や参考書の内容)を完全に理解し、演習を繰り返すことによって十分に解けるような基礎的な問題が中心となっています。
つまり、大学共通テストでしっかりと得点を稼ごうと思ったら、まずは科目書の内容がしっかり定着しているかどうかを確認することが最も重要です。

また、誰もが得意な科目を伸ばすことに力を注ぎ、苦手な科目の学習には目をつぶりがちですが、特に国公立大学を受験するならば、苦手科目の学習が最重要になります。

理由は簡単です。
例えば志望校の合格圏内に入るために、大学共通テストで平均80点を取る必要があったとしましょう。
どんなに得意な科目であっても、最高点は100点ですから、貯金できる点数は20点までです。もし苦手科目で60点以下を取ってしまうと、その時点で得意科目の貯金は吹き飛んでしまいます。
要求される総合点数が高ければ高いほど、苦手科目は合否に大きく影響します。

苦手科目を克服するために必要なこと

では苦手科目を克服するにはどうしたらよいでしょうか。
まずはその科目の成績がどの時期から落ち始めたたかを思い出してみてください。
苦手科目の克服を目指すなら、その成績が落ち始めた時期の履修内容から学習を行うのが最も効果的です。

なぜなら、多くの科目は学習内容が「以前に学習したことを使って新しいことを習得する」つまり階段状に構成されているからです。
つまり「わからない」「できない」ことの原因の大半は、その階段を上手く上がることができなかったということなのです。
であるならば、その箇所に立ち戻って、つまずいた階段をしっかりと上がれば、その後の階段をまた上り始めることができるでしょう。

もちろん、人によってそのつまずいた階段は違うはずです。中には小学校・中学校時代の階段に立ち戻らなくてはならない科目もあるはずです。
変なプライドは捨て、自分の学習状態を冷静に、客観的に見つめてみましょう。

しっかりと順を追って階段を上がっていけば、テストの点が上がったり、授業中の先生の説明も理解しやすくなってくるはずです。そのような成果が実感できれば、苦手意識も次第に払拭されていくでしょう。

苦手科目で平均点以上を取ることができるようになれば、あとは得意科目でどれだけ得点を稼げるかにかかってきます。
得意科目に磨きをかけるのは、それからでも遅くはありません。

効率よく弱点を克服するには

しかし、苦手科目の苦手の原因(=どこで階段を踏み外したのか)を、自分自身で冷静に分析・判断することは非常に難しいことです。
また、そのような判断ができたとしても、どのような学習をすればその原因を克服できるのかがわからなければ、結局同じことの繰り返しです。
これにはやはり第三者の助けが必要となります。
学生の身近にいる存在でこの第三者たりえるのはやはり教師です。
しかし、1対多数の集団授業形式で、教師が1人ひとりの学生を観察し、適切な指導をすることは、集団授業というシステムの性質上、不可能と言っていいでしょう。

フェイスは1対1もしくは1対2の完全個別指導形式を採用しており、塾生1人ひとりの学習レベルから得意・苦手科目、さらにはその原因までをしっかりと観察・判断することができます。
そのため、その塾生にとって最適の学習方法で指導していくことが可能です。

中学生、高校1、2年生で苦手な科目がある方へ

「苦手な科目」の二つのかたち

ひと言で「苦手な科目」と言っても、その中身は2つに分けられると思います。
1つは「その科目に対してそもそも興味が無い」→「だからやらない」→「やらないから当然成績が伸びない」という科目です。
このような場合、必要(大学受験)に迫られれば必死で勉強するでしょうから、後々成績が上がる可能性はあります。
ただし、いざやりはじめたら、実は「やってもやっても成績が伸びない」という場合があります。
これがもう1つの「苦手な科目」の形です。
授業もちゃんと聞いて、ノートもしっかりとって、宿題もちゃんとやっているのにテストでは点が取れない、
あるいは学校の定期テストでは点が取れても、模試になると点数がぐっと落ちる(または安定しない)、
そのような科目は明らかに「基礎力不足」です。

基礎力が大切です!!

基礎力の具体的な中身は科目によりまちまちですが、
苦手・得意がはっきりと分かれる国語・数学・英語の3科目でいえば、基礎力の中身は中学ならびに高校1年で学習する内容であると言えます。
中学校で学習する内容が定着していないのに、高校の学習をいくら頑張ったところで実力がついていくわけがないことは明らかです。
また、基礎力がしっかりしていないのに、様々な能力を必要とする大学受験対策を行ったところで、成績が向上しないことも明らかでしょう。
つまり、大学受験を見据えた学習をするなら、受験生(高校3年生)になる前に苦手科目をしっかりと克服しておかなければいけません。

「苦手科目」対策の難しさ

しかし現実は、そのようなことが十分にわかっていても、苦手科目の対策をついつい後回しにしてしまっていませんか?
そのツケは高校3年時に確実に回ってきます。
時の流れに任せて、苦手科目が克服できるなんてことは絶対にあり得ません。
また、基礎力をしっかりと定着させるためには、どうしても若干の時間を要します。
3年生になってから基礎力の構築を始めたところで、結局タイムアップになってしまう可能性が大いにあります。
苦手科目の対策、つまり基礎力をしっかりと身につけるための勉強を始める時期は、早ければ早いほどいいのです。

しかし、高校の授業進度は中学までとは比べ物にならないほど速く、自分でしっかりと復習をしようと思っても、課題やテスト勉強をこなすのに精一杯でなかなか復習に手が回らないのが実情でしょう。
特に中高一貫校では、中高6年間で学習する内容を4~5年で修了するカリキュラムを設定しているために、授業の進度がさらに速くなります。また、中高一貫校では、高校受験が無いので、中学校内容の総復習をする機会が無いまま高校内容の学習に入ってしまい、一度苦手な科目を作ってしまうとなかなかそれを克服しにくい環境だといえるでしょう。

一人ひとりの弱点に丁寧に対応する指導

苦手な科目をしっかり克服しようとするならば、学校の授業に関わる学習(予習・復習・テスト対策など)とは別に自分で時間を作って対策を行っていくしかありません。

フェイスでは、一人ひとり個別に、苦手な単元や不足している基礎能力を克服するためのカリキュラムから指導を行うため、確実な学力向上のための基礎力を構築することができます。
もちろん、基礎力がしっかりと身についた時点で大学受験に対応するための応用力養成のカリキュラムに切り替え、受験対策を周囲のだれよりも早く始めることも可能です。

なかなか勉強のやる気がでない方へ

やらなくちゃいけないと分かっているのに、やる気がでない。。。

大学受験は高校受験とは異なり、かなりの知識量と各種能力が必要とされます。
付け焼刃の学習では、厚く高い壁に跳ね返されるのがオチです。

大学受験を(特に現役で)突破しようと思えば、質の高い学習を継続的に行うことが大前提になります。
そして、それを行うためには「自発的な学習意欲」を持つことが必要です。

しかし、多くの高校生にとって、勉強はやらされるものであって、自分から積極的に勉強しようという気持ちになるのはなかなか難しいことでしょう。

「勉強するのは自分のため」「大学入試には早めの対策が大事」・・・そんなことは正しいと頭ではわかっていても・・・
まして、定期テスト前の勉強のように2~3週間のことならまだしも、1年先、2年先のために今から継続的に勉強するなんて・・・

勉強をし続けるコツ

そんな人のために、以下に「勉強し続けるコツ」を心理学的に説明します。
少し難しいかもしれませんが、頑張って読んでもらえれば、継続的に勉強することが自分にも可能なのだということが分かってもらえると思います。

まずは人間の本能のはなし

人間には、体や精神を安定した状態に保とうとする生物としての本能的な機能が備わっています。
これを恒常性(こうじょうせい:ホメオスタシス)といいます。

この恒常性の働きにより、人間は安定を求め変化を嫌う傾向があります。
このため、人間は安定した場所・居心地のいい場所(これを「コンフォートゾーン」といいます)にとどまろうとしがちです。

あまり努力することに慣れていない人は「努力しないこと」がコンフォートゾーンになりますし、普段から様々なことに努力している人にとっては「努力すること」がコンフォートゾーンになります。
努力することがコンフォートゾーンになっている人は、とりたててやる気をふるい起さなくても、継続的に勉強することができるというわけです。

ここで重要なのは、このコンフォートゾーンは生まれ持ったものではなく、自分のこれまでの生活環境や行動から作られたものであるということです。
ということは、これを逆手にとれば「コンフォートゾーンはこれからの自分の意思と行動で変えることができる」ということになります。

「努力すれば報われると信じる人」と「努力しても限界があると思っている人」
では、どうしたら自分の望む形にコンフォートゾーンを変えることができるのでしょうか?

心理学の研究成果では、努力を継続できる人と継続できない人は「信念フレーム」が違うらしいのです。
努力することに関する信念フレームは、

①努力すればほとんどのことはできると信じている人
②努力しても限界があると思っている人

このように2種類に大別されます。
①型の人は、なかなか結果が出ない状況にあっても努力を継続することができ、結果さまざまな能力を身につけていきます。
②型の人は、結果がすぐに出なければ努力を継続できず、身につける能力に限界があるようです。

このように言われると明らかに①型の方がいいように思え、自分も①型の人間だと多くの人が思う(思いたい)でしょうが、この信念フレームは深層心理(潜在意識)の領域に構築されているため、①と②の判別は残念ながら本人には認識できないらしいのです。

最近の心理学の研究では、我々が普段行う90%以上の行動はこの信念フレームによって無意識的に引き起こされており、また多くの人には、その人が経験してきた様々な否定的事象によって②型の信念フレームが潜在意識下に構築されていると考えられています。(これをメンタル・ブロック(前述)といいます。)

どうやれば「意識」を変えられるの?

では、すでに②型の信念フレームが構築されてしまった人は、この先努力を続けることができず、何も身につけることができないのかと言うとそうではありません。
コンフォートゾーンと同様、信念フレームも自らの意思と行動で変えることができます。
つまり、①型の意識を高く持って、努力を継続するという行動によって、潜在意識下にある信念フレームを書き換えればよいのです。

意識は、顕在(自分で認識できる)意識であろうと潜在(自分で認識できない)意識であろうと、脳にとってみれば単なるプログラムです。
顕在意識は自分で認識できるため、意識を強く持つことによって書き換えが比較的容易に可能ですが、
潜在意識は自分で認識することができないため、なかなか意識して書きかえることができません。

潜在意識下にある信念フレームを書き換える唯一の方法は、「行動すること」なのです。
潜在意識が否定している努力をあえてし続けることにより、その「努力した」という実績で潜在意識をいわば騙(だま)すわけです。

このように信念フレームを①型にすることができれば、自然と「努力すること」がコンフォートゾーンになります。
そうすれば、長い受験生活もそれほど苦ではなくなり、勉強すればした分だけ確実に成果が出るようになるでしょう。

でも、やっぱり一人で「やる気」を持ち続けるのは難しい

とはいえ、自分ひとりで学習意欲を高く持ち努力し続けることは、そう簡単なことではありません。
特に高校生という多感で精神的に不安定になりがちな時期であれば、それが非常に困難であることは言うまでもありません。 ですから、周りの大人(保護者や教師・講師)が、冷静にかつ適切にガイドし、学生が自発的に学習意欲を持ってその意欲を継続できるように補助する必要があります。

我々も含め教師・講師はついつい「教えること」に注力しがちですが、長い受験生活を乗り切るためには、生徒の心理を理解し、自主性・人間性を重んじた指導・誘導を行うことがまず第一であると考えます。
一見遠回りなように思われますが、「自分で目標をしっかりと掲げ自発的に学習を継続していく」ことが大学受験を乗り切り、さらにその後も続いていく自分の人生を自ら切り開いていくための力の根源になることでしょう。
もちろん科目指導や受験指導も大切なことですが、上記のような根本的な力が生徒に備わっていない限り、その指導は実に表面的で短期的なものに終わってしまいます。

フェイスの個別指導はただ単に科目を教えるだけではなく、後述するコーチング手法を用いて、「行動(学習)」を自発的に行うための「内発的な学習意欲」を誘発させる指導を行います。

フェイスの指導方法(コーチング)について

「コーチング」とは?

コーチングとは、「相手の個性や特質・モチベーションを引き出し、相手自身の目的達成に向けて自発的行動を促すコミュニケーションスキル」のことです。

地動説で有名なガリレオ・ガリレイは
「人に教えることはできない。人が悟るように手助けすることはできる」
と言いました。

この言葉が、コーチングの趣意を表しています。

一般の学校や塾では、ティーチング(教えること)が主体です。
もちろん、当塾でもティーチング(教えること)をします。
ただしそれは、基本的な知識が欠けている場合であったり、学習を進めるうえで知る必要がある内容の場合、あるいは学生が質問してきたときに限ります。

ティーチングとコーチングとの違いは、強制的か自発的かの違いとなります。
「こうすればうまくいきます」と答えを教えるのがティーチングで、
「どうしたらうまくいくと思いますか?」と問いかけ、考えさせることがコーチングとなります。

学校教育の問題点

中学までの学習では、ティーチング(教えること)の方に比重をおくことが必要な場合もあります。
物事を考え、論理的に答えを導き出すためには、ある程度の基礎知識が絶対的に必要となるためです。その基礎知識を植え込むのが中学校までの学習の主軸となっています。

しかし、高校での学習さらには大学受験では、自らが考え、答えを導き出す能力が求められます。

中学までの学習で各科目の基本的な知識を身につけ、高校ではそれらを使って思考力や論理力を使った学習をしていく・・・
非常に理にかなった学習指導方針のように思えますが、高校に上がるまでの学校や塾でのティーチング(教えられること)にあまりにも慣れているために、自発的に考えることができる学生が少ないのが現状です。

「教えられること」が学習成果につながる小学生から中学生の頃を経験しているために、高校生になっても「教えられること」が学習成果につながるという意識が強いのです。

これは学習においての、致命的な勘違いです。
高校生に必要とされる学習上の能力(論理力・思考力・計算力・表現力・読解力・・・)は、学生本人が、その能力を、自ら使い、鍛え、時には失敗を経験しなければ伸びないのです。

つまり、ティーチングをすればするほど、その学生の能力向上の機会(時間)を奪ってしまうという皮肉な結果に陥ってしまいます。

とくに学習塾では、学校で一通りの教科の履修を行っているわけですから、理解できていないところだけをティーチングする程度にとどめ、あとは、能力強化のポイントを学生と共有し、復習・演習をサポートしながら繰り返し行い、大学受験に必要な能力を向上させていくという考えが必要です。

「コーチング」を使った指導で、自ら考える能力を引き出す

個別指導塾フェイスの指導方法(コーチング・メソッド)は、学生が考えて答えを出せるような質問を講師側から投げかけたり、答えに至るための個々の考え方や論理を質問したり、個々の考えをしっかりと認めた上で足りないところは補助をしたりするなど、学生の「能力」を向上させ、望む目標をより早く、より確実に達成できるようサポートするコーチング手法です。

学生は子どもの頃から、家庭や学校、塾で、教えられたとおりにできると高い評価を得てきました。
特に近年はその傾向が強くなってきています。
でも、それは「答えはいつも自分以外の誰かがもっている」という意識を持つことにもなります。

このようなありかたは、自ら考え、答えを引き出すという主体的な心構えや能力をもった学生や人材を求める「大学」や「社会」には、そぐわなくなっています。


「人は無限の可能性をもっている」
「その人が必要とする答えはその人の中にある」
「その答えに気付くためにはサポートが必要である」

この3つを基本に、学生が「自分の人生は自分でデザインし創っていく」という意志と希望をもってもらい、自発的学習意欲を持続させ、目標達成(志望大学に合格することや将来の職業で成果を上げること)に必要な能力を開発する(引き出す)手法がフェイス・コーチング・メソッドです。

詳しくは
フェイスのコーチング個別指導の詳細
をご確認ください。

保護者の方へ

親の悩みと、その悩みが子供に与える影響

子供の将来のことや、大学受験・学習で悩みを持たれている保護者の方もたくさんいらっしゃると思います。

この子は社会に出てしっかりやれるかしら?
勉強してないけど・・・大丈夫?
最近成績が落ちてきたけど・・・大丈夫?
言うことを全然聞かないし困ったものだ
自分の部屋も片づけないし、身の回りのこともきちんとできないし
クラブにばっかり熱中して、やるべきことやってないし・・・など

多くの保護者の方は、こんな悩みを持っています。

しかし、子は親が思った通りの人間になりやすいものです。

つまり、

子供だと思えば、「子供」のまま育ちます。
できないと思えば、「できない人間」に育ちます。
親の助けがまだまだ必要だと思えば、ずっと親に負担をかける人間に育ちます。

このような法則を、
心理学では「返報性の原理」といい、
教育学では「ピグマリオン効果」「ゴーレム効果」といい
社会学では「ラベリング理論」といい、
医学では「プラシーボ効果」「ノシーボ効果」といいます。
(それぞれ現象面では若干の差異がありますが、同じ法則をもとにしています。)

上述の例ではマイナス面をあげましたが、
プラス面の例では、


分別があると思えば、「分別のある大人」に育ちます。
できると思えば、「できる人間」に育ちます。
ちゃんと独り立ちできると思えば、「自立した人間」に育ちます。
ということになります。

「わが子は志望校に受かる価値ある人間」と認識してください

ところが、実際、目の前でちゃんとしてなかったり、勉強していない子供の姿を見ると、
なかなかプラスの思いを持てず、ついついひとこと言ってしまいたくなります。
(私(長谷川)も2人の娘の親として、この心理は良く理解できます。)

しかし上述しましたように、マイナスの思いや発言は、知らず知らずに子供の学習に対する著しい障害となる
「メンタル・ブロック(自己制限・苦手意識)」を創りだします。

塾を運営する立場として、また、一人の親として私が思うことは、

学生(子供)の大学受験(教育)は、保護者としての精神的な成長を試されている。

ということです。

他者を変えようと思っても直接的な行為(相手に対する言動)では変わりません。
むしろ、反発を招くことがあります。
なぜなら、人は他者から変えられたくないからです。
相手を良い方向に導く唯一の方法は、相手に抱く認識(思い)と対応(言動)を変えることです。

様々な文献や自己の経験と照らし合わせて、どうもこれがルールのようです。

特に親子の関係では顕著にこのルールが働きます。

ですから、保護者の方は、ぜひ、「志望校に受かるだけの価値ある人間」として、お子様を認識し対応してください。
たとえ現象面でそのようには思えない状況であっても、そう認識し対応することが非常に大切です。

以下に、参考となる人間性心理学の理論を記載します。
ご参考ください。

また、入塾するしないに関わらず、お子様の学習に関する相談を受けておりますので、
下記連絡先まで、遠慮なくご連絡お願いします。

Tel:082-568-8081 (受付:月曜-土曜:13:00-21:00)
email:info@faith-edu.com (受付随時:返信に3日ほどかかる場合があります。)
個別指導塾フェイス
担当:長谷川

人間性心理学の代表的理論

ピグマリオン効果
親、教師/講師が学生の可能性を信じ、期待すると、その学生の学力・成績が向上します。

観察学習
人間は、他者、とくに自分に影響力のある存在(親、教師/講師・・・)をよく観察し、その行動や物事に対する姿勢をまねる傾向があります。
ですから影響力のある立場の人は、学生を「自発的な学習」へ誘導するために、自らが「学ぶ姿勢」や「前向きな態度」を見せなくてはなりません。
(勉強に不慣れな学生に、いくら口頭で勉強の必要性を説いても効果はありません。むしろ逆効果です。)

自己同一性(Self-Identity)
自己をどう認識するかにより、その人間の能力や人格が変化します。
適切な能力を開発し、善良な人格を形成するためには、影響力のある立場の人は、学生に良い自己認識を持ってもらえるように、留意しなくてはいけません。

自尊心(Self-Esteem)
ありのままの自分の「存在」を肯定することが、良好な人格形成や情緒の安定につながり、能力向上のために必要な心理的環境を創りだします。
「ほめて伸ばす」というのは学習の初段階にのみ有効な方法です。
それよりも、「ありのままを尊重し受け入れる」という「存在」と「可能性」を認める心構えと態度が、影響力のある立場の人には必要です。

マクレガーのXY理論
マクレガーのY理論は、「人間は本来、学習(労働)することを好み、自己実現のために自ら行動し、進んで問題解決をする」というものです。
X理論は「人間は本来、怠け者だ」と定義します。
X理論、Y理論とも、賛否の議論が繰り返されましたが、「環境に依存しやすい」というのが結論です。
ですから、影響力のある立場の人は、上述の「ピグマリオン効果」・・・「自尊心」という理論に着目し、学習に適切な環境・雰囲気を創りだすことが肝要です。

マズローの自己実現論
人間は本来、自己実現の要求を持っており、下層の要求(他からの存在認知の要求)が満たされると、自己実現(進学面、職業面、人格面・・・)の要求が芽生えます。

カール・ロジャース理論
人間には、自己の問題・課題を解決する能力が潜在的に備わっており、問題・課題を解決できるかどうかは、その解決能力を引き出せるかどうかによります。