苦手な科目を克服する たった1つの決断

苦手な科目を克服して成績を上げるためには、1つの大きな決断が必要です。

それは、
「その科目のいま現時点での学校の勉強の手を緩めてでも、苦手になったころの単元に戻って学習し直す」
という決断です。

難しい決断ですが、
早期にこの決断をし、行動に移さないと、苦手な科目の克服はどんどん難しくなります。

その理由は、

「苦手な科目」は基礎力不足とよく言われるけど、
「基礎力」って何?

ある特定の科目が苦手になる理由はさまざまですが、

苦手になってしまった科目に関しては、どんな場合でも「基礎力」が不足した状態になっています。

基礎力の具体的な中身は科目によりまちまちですが、
一般的に、「基礎力」とは、現在、習っている単元の前までに習った内容です。

つまり、ざっくりと言えば、高校1年生に必要な基礎力は、「高校1年までに(つまり中学で)習った内容」が基礎力ということになります。
また、大学受験で最低限必要な基礎力の中身は、どんなレベルの大学であっても「中学ならびに高校1年で習う内容」が最低限の基礎力になります。

中学校で学習する内容が定着していないのに、高校の学習をいくら頑張ったところで実力がついていくわけがないことは明らかです。
また、中学ならびに高校1年ごろに習う内容がしっかりしていないのに、さまざまな能力を必要とする大学受験用の応用問題を行ったところで、成績が向上しないことも明らかでしょう。

中学生、高校1、2年生の方が大学受験を見据えた学習をするなら、受験生(高校3年生)になる前に苦手科目をしっかりと克服しておかなければいけません。

「苦手科目」対策の難しさ

しかし、そのようなことが十分にわかっていても、苦手科目の対策をついつい後回しにしてしまいます。
そのツケは高校3年時に確実に回ってきます。
時の流れに任せて、苦手科目が克服できるなんてことは絶対にありえません。

高校3年生になってから基礎力の構築を始めたところで、結局タイムアップになってしまう可能性が大いにあります。
苦手科目の対策、つまり基礎力をしっかりと身につけるための勉強を始める時期は、早ければ早いほどいいのです。

しかし、高校の授業進度は中学までとは比べ物にならないほど速く、自分でしっかりと復習をしようと思っても、学校の課題やテスト勉強をこなすのに精一杯でなかなか基礎力の対策に手が回らないのが実情でしょう。

特に中高一貫校では、中高6年間で学習する内容を4~5年で修了するカリキュラムを設定しているために、学年が進むに従って授業の進度がより速くなります。
また、中高一貫校では、高校受験が無いので、中学校内容の総復習をする機会が無いまま高校内容の学習に入ってしまい、一度苦手な科目を作ってしまうとなかなかそれを克服しにくい環境だといえるでしょう。

もし、中学生、高校1、2年生で苦手な科目があるなら

学校の予習・復習・テスト対策とは別に自分で時間を作って、苦手になったころに履修した単元に戻って、基礎力を再構築する対策を行っていくしかありません。
つまり、現在の学校での勉強と並行して、基礎力を固める学習を行わなくてはいけません。
これは、忍耐と時間がかかることです。

もし、どうしても時間がないなら、
現在の学校の勉強を手を緩めてでも、前に戻って基礎力を固める学習を行う
という英断が必要です。

これは非常に勇気が必要な選択ですが、先に述べたとおり

中学校で学習する内容が定着していないのに、高校の学習をいくら頑張ったところで実力がついていくわけがないことは明らかです。
また、中学ならびに高校1年ごろに習う内容がしっかりしていないのに、さまざまな能力を必要とする大学受験用の応用問題を行ったところで、成績が向上しないことも明らかでしょう。

つまり、基礎力が不足した状態では、学校での勉強自体さらには受験勉強自体が無駄になります。

とにかく、
苦手になってしまった科目は、現在の学校の勉強よりも優先度を上げた基礎力再構築の対策が必要です。
これは、大学受験のためという功利的な選択というだけでなく、早期に進行中の学校での勉強を有益にし、結果として、その科目の本当の学力を養うためでもあります。