センター試験およびマーク模試の英語(筆記)で解き方を変えるだけでプラス20点、点数を上げる方法を紹介します。
ただし、現在の点数が平均点前後(90点台から130点台)の人が対象。
90点未満の人は、ここで紹介する方法を使っても、基礎力が不足している(きっと、半分ぐらいしか英文が読めていない)ので、さほど点数は上がりません。
解き方のテクニックよりも、基礎学力(文法、単語、読解力)を増強することに努めてもらいたい。
140点以上の人は、センターレベルの英文はほぼ正確に読めている状況で、解答スピードも80分の制限時間内で解答できるくらいにはなっていると推測するので、今回、紹介する解き方はあまり有効ではありません。
解き方の方法論よりも、語法、イディオム、難易度のある英単語、長文読解力などの増強に努める方が、より志望校に近づけると思います。
もし、興味があり読む時間を割いてもらえるなら、何らかの解法のヒントにはなると思いますので、参考にしてください。
では、早速、プラス20点の解き方を、2017年に行われたセンター試験(本試)の問題を例に説明します。
参考:
2017年センター試験(本試)英語【問題】ダウンロード
2017年センター試験(本試)英語【解答】ダウンロード
最初の問題つまり大問1(発音、アクセント問題)から順番に問題を解いていないでしょうか?
平均点前後の人が最初から順番に解いていくと、
大問6の長文問題(最後の問題)を解き始めるときには、残り時間があまりないはずです。
残り時間が十分でない状況で、大問6にとりかかっても、気が焦ってほとんど英文が頭に入ってきません。
結果、適当に勘でマークして、大問6はほとんど全滅。
という経験をされた人もいることでしょう。
大問6は2017年の本試では配点は36点ですから、平均点(約120点)前後を取れる人にとっては、大問6だけでも20点ぐらいは損をしたことになります。
ずばり、先に解く問題を決める条件は、
です。
一般的に、時間をかければ正解率があがる問題は配点が高いので、1と2の優先順位は一致します。
3の難易度に関しては、1,2が適合した問題の中で「難易度の低い」=「得点しやすい」問題から解くということになります。
では、詳しく解く順番を説明します。
ほとんどの人は知っていると思いますが、
2017年1月に実施されたセンター試験は以下の構成になっており、年度ごとに大問内の内容は若干変化しますが大きな構成上の変化はありません。
大別すれば、
大問1,2は「発音・文法問題」、
大問3~6は「英文読解」
となり、
「発音・文法問題」は主に知識を問う問題であり、「英文読解」は総合的な能力を問われています。
知識を問う問題は、知っているか知らないかで正誤が決まり、かける時間にはあまり影響しませんが、
総合的な能力を問う問題は、考える時間をかければかけるほど正解率が上がる可能性があります。
つまり、
「大問1,2」よりも「大問3~6」に時間をかけることで全体の正解率があがります。
2017年のセンター英語の配点は、
となっており、
明らかに「大問1,2」よりも「大問3~6」のほうが1問あたりの配点が高い。
正解率の面と併せて考えれば、
「大問1,2」よりも「大問3から6」に時間をかける、つまり、「大問3~6」から先に解くことで総合点があがります。
センターの英語(筆記)の試験は、1日目の社会、国語の後に行われます。
体力的にも精神的にも相当疲れている頃でしょう。
さらに、社会、国語で「日本語」というなじみのある言語で問われ続けたあとに、「英語」というある意味「なじみのない言語」で問われることになります。
頭の切り替えが必要ですが、できるかぎり切り替えのギャップは少ない方がよいでしょう。
つまり、「難易度の低い問題」=「やさしい英文の問題」から解き始めた方が、頭の切り替えのギャップは少なく、負担が減ります。
また、やさしい英文の問題は得点しやすい問題でもあるので、得点率の面からも理にかなっています。
大問3~6のなかで難易度の低い(やさしい英文の)順番は、
となりますが、これでは解く順番が複雑でマークミスを誘発しかねません。
さらに、解く順番の条件
を考慮すると、
大問3から大問6までの解く順番は、
が妥当な解く順番となります。
大問3から大問6を解いた後の大問1、2の解く順番は、
この優先順位を考えると、
となります。
平均点前後の人で最初から問題を順番に解いていた人は、ぜひ、この「解く順番」を試してください。
冒頭にも述べたが、この「解く順番」を変えるだけでも20点ぐらい上がる可能性が十分にあります。
では、各大問の効率的な解き方を説明します。