集団授業では成績が上がりにくい理由:その2
二つ目は、苦手な教科や単元は学生それぞれ違うということです。
高校や集団授業の塾の授業は決まったカリキュラムで進められます。
前に履修した内容をきちんと理解・定着しているものとして授業が進みます。
そのため、その教科を苦手とする学生は、どんどん授業についていけなくなります。
このようなギャップを解消するため、習熟度別のクラス編成を行ったりする学校や塾もありますが、これは根本的な解決にはなりえません。
たとえばひと言で英語が苦手と言っても、文法が弱い人もいるし、長文読解が苦手だという人もいます。
また、リスニングがどうも、という人もいることでしょう。
さらに細かく分ければ、文法でも時制が苦手という人もいますし、関係詞が苦手という人もいます。
苦手な箇所を把握して、その部分を克服しない限り、授業に頑張ってついていこうと予習・復習をしても、なかなか成績を向上させることはできません。
つまり成績を向上させるための対策や方法は、学生一人一人違うということです。
一斉(集団)授業では、もちろん、学生一人一人に合わせた対策を行うことは、どんな優秀な教師/講師でもシステム上、不可能です。