国語は、他教科と比べて「解説が分かりにくい」と塾生から言われることの多い教科です。選択肢の根拠を本文から拾い切れない。記述問題で何をどう書けばよいか組み立てられない。古文の文法は覚えたのに、文章として訳そうとすると手が止まる。漢文は、そもそもどう読み下すかの前提が曖昧なまま問題に向き合っている——。
私たちがフェイスの塾生のために用意した「【国語】問題解説アシスタント」は、国語の問題に対して、本文から設問・解答までの論理を可視化することに絞って作られたツールです。
このページでは、どのような困りごとに応えるのか、何ができるのかを順にご紹介します。
なぜこのツールを作ったのか
私たちが先に公開した「AI時代の『次世代学習戦略』」で述べた「検索の壁」は、国語においてはとくに見えにくい形で現れます。
英語や数学のように「分からない単語を辞書で引く」「公式を参照する」という明確な検索行為があるわけではなく、国語の場合は、「本文のどこを見ればよかったのかが分からない」という形で、学習が止まります。
現代文であれば、選択肢の根拠が本文のどの段落にあるのか。古文であれば、主語が誰で、誰の動作として訳せばよいのか。漢文であれば、返り点と送り仮名を踏まえた書き下しと、その後の意味の取り方。これらは、辞書を引いて解決する問題ではなく、本文の論理構造を読み解く作業そのものです。
市販の解答解説は、その論理の結論は示してくれますが、論理を組み立てる過程を塾生と同じ目線で追ってくれることは多くありません。「【国語】問題解説アシスタント」は、この過程を一緒に辿るためのツールです。
このツールでできること
1. PDFや画面キャプチャから、問題を取り込む
問題タブで本文を表示し、問題解説タブと語句解説タブに結果が並びます。
問題集のPDFや画面に表示された問題を、左パネルに取り込みます。複数ページが連続する現代文の評論文でも、ページ範囲を指定すれば必要な部分だけを扱えます。長い問題は複数ページを縦に結合して表示できるため、現代文の長文・評論に取り組むときにも見やすい配置で確認できます。
2. 本文→設問→解答の論理を、見える形で示す
選択肢がなぜ正しい/誤りなのか、本文のどこを根拠としているかが整理されます。
取り込んだ問題に対して、AIは最初に問題の背景と設問の意図を整理します。選択肢問題であれば、各選択肢がなぜ正答/誤答となるのか、本文のどこを根拠とするかを明示します。記述問題であれば、どの要素をどう組み立てればよいかを示します。
この「どこを根拠にしているか」を見せるという点が、国語の解説において私たちがもっとも重視している部分です。結論だけでなく、結論に至るまでの論理を見せる。そこから塾生自身が、自分の読み方と照らし合わせる時間を作れます。
3. 語句・文法・背景の詳細解説を、別枠で整理する
本文に登場した重要語・文法事項・時代背景が、別タブに整理されます。
問題の解説とは別に、本文に登場した重要語句・文法事項・時代背景が、第2段階の解説として別タブに展開されます。現代文であれば、評論のキーワードや筆者の立場の背景が。古文・漢文であれば、古典文法と当時の文化的背景が。
一問を解いたついでに、その周辺知識まで網羅的に学べる——この構造は、国語のように「読解そのものが勉強」になる教科でこそ効果を発揮します。
4. 追加の質問に、チャットで応える
解説を読んで生まれた疑問を、そのまま追加質問できます。
解説を一通り読んだうえで、なお気になる点があれば、チャット欄から追加の質問ができます。「この選択肢のCはなぜ誤りか」「同じ構文の別の例文は?」——こうした問いに、問題の文脈を保ったまま応えます。
疑問を疑問のまま放置せず、その場で言語化して確認する——この習慣は、受験学年に進むほど学力差を生む要素だと私たちは考えています。
5. 解説をPDF・Google Docsに書き出す
生成された解説は、PDFまたはGoogle Docs形式で書き出せます。塾生自身の学習ノートにまとめる、あとで講師と振り返る材料にする、といった使い方ができます。
また、セッション(一つの問題の解説)は自動保存されるため、アプリを閉じて開き直しても、前回の解説と質問履歴はそのまま残っています。
実際の使用例
古文の問題で、主語が分からず訳が崩れるとき
古文の読解で、塾生がもっとも頻繁に躓くのは「主語の省略」と「敬語による主体の推定」です。現代語にない文法構造が重なって、訳が組み立てられないまま設問に移ってしまう——。
これまで:文法書を開き、単語帳を開き、現代語訳を見比べ、ようやく一文の意味が取れたときには、問題を解くエネルギーが残っていない。
このツールを使うと:問題を取り込んで解説を出力すれば、本文の品詞分解と口語訳、主語・敬語の主体が一度に整理されます。詳細度を「詳細」にすれば、なぜその主語と判断されるかの根拠まで示されます。
重要なのは、解く前に答えを見る使い方ではなく、解いた後、自分の読み方と照らし合わせる使い方です。自分の訳と解説の訳のズレ——そこに、塾生ごとの弱点が見えてきます。
フェイスの個別指導との接続
国語は、他の教科以上に「自分の頭で考える時間」が学力を決める教科です。AIが示す論理は、あくまで一つの読み方であり、塾生自身が本文と向き合って組み立てた論理と突き合わせなければ、力にはなりません。
ツールを使って得た解説を、自分の言葉で再構成する時間を、対面の指導の中に組み込んでください。「この選択肢を切った自分の根拠は間違っていたのか、それとも根拠そのものはあっていて、別の観点を見落としただけなのか」——こうした問いを、講師とやりとりしながら言語化する。それが、国語の力を深めていく時間になります。
「家ではAI、塾では人」。ツールが担うのは、塾生が一問に立ち止まる時間を減らすこと。深く読む力、自分の論理を言葉にする力は、引き続き対面指導の中で磨いていきます。
今後の展開
「定着」「応用」へのソリューションを順次追加予定
現時点での【国語】問題解説アシスタントは、学習プロセスの5ステップのうち、①情報の検索=「検索の壁」を越えるための機能に注力しています。
今後は、一度触れた語句・文法・評論キーワードを忘れずに使いこなすための「定着」のソリューションや、入試の応用問題に対応する力を育てる「応用」のための機能を、順次追加していく予定です。具体的な機能については、準備が整い次第、あらためてお知らせします。
縦書きの対応、現在、問題の入力は縦書きに対応していますが、出力は横書きです。開発環境の準備が整い次第、縦書き出力にも、対応予定です。
ご利用にあたって
このツールは、フェイスの塾生にのみご提供しているものです。2026年度は無償でご利用いただけます。2027年度以降は、講師による個別指導とのパック商品として提供を予定しています。
- 取り込んだ問題はAI(Gemini)で解析されるため、インターネットを経由してデータが送信されます。個人情報・機密情報は入力しないでください
- 市販の問題集・過去問・学校や塾の配布教材を扱う際は、著作権に配慮し、個人の学習目的の範囲でご利用ください
- APIキーなどの接続設定は、私たちの側で事前に組み込んでいます。塾生ご本人が設定する必要はありません
- 初回のアプリ起動時に、塾生ご自身のGoogleアカウントでの認証をお願します(事前の塾側でのアカウント登録が必要です。)
使い方・お問い合わせ
画面付きの詳しい使い方は、操作ガイドにまとめています。
国語の成績が伸び悩んでいる、解説を読んでも腑に落ちないまま次に進んでいる——そうした方は、一度フェイスの考え方をお聞きいただければと思います。広島駅から徒歩5分、大学受験に特化した個別指導塾として、まずはお話を聞かせてください。