大学受験の勉強を始めるにあたって、まず、実施すべきことが4つあります。
それは、
- 志望校の必要な学力レベルを知る
- 科目ごとの現時点での学力レベルを測定する
- 科目ごとの受験勉強のスタートポイントを決める
- 苦手科目に重点を置いた学習計画を立てる
ことです。
必ずしも、「大学受験の勉強」=「難しい問題を解くこと」ではありません。
場合によっては、中学レベルにまで戻らないといけない科目もあるかもしれません。
志望校の学力レベルを知る
必ず志望校を決めること
受験勉強を始めるあたって、志望校が決まっていることが前提になります。
志望校が決まっていない方は、早めに決めてください。
大学によって同じ学部学科でも試験内容や科目が違います。今後、ますます試験内容の多様化は進んでいくと予測できますので、まず、志望校を決定することが大前提です。
もちろん、志望校を決めて、その大学を調べたりオープンキャンパスに足を運び雰囲気を味わうことは、受験勉強の大きなモチベーションになりますので、その意味でも早めに決めてください。
決まっている方は、もっとその大学を調べ、その大学に入学したあとのイメージを強く持つことをお勧めします。
大学と学力レベル
下図は、大学と必要な学力レベルを示したものです。
この図では、詳細の数値を記載していませんので、以下に大まかなレベルを記述します。
中堅大上位の国公立大学や私大に必要な最低限の学力は、センター試験の得点率70%以上です。
センター試験70%は、高校3年間で履修した内容の完成レベルです。
ここでの数値は私大のセンター利用入試の得点率とは違いますのでご注意ください。あくまで学力レベルとしての指標です。
難関大では、センター試験の得点率75%以上が必要になります。
難関大になると、センター試験の難易度以上の2次試験、一般試験が課せられるため、高校3年間の履修内容以上の学習が必要になります。
志望校の学力レベルに関しての詳細は、ネットや大学リサーチなどの資料もしくは学校で調べてください。
現状の学力レベルと志望校
受験勉強を始める時点で、志望校に必要な学力がないとダメか?
というと、そうではありません。
高校3年の夏の時点の模試でE判定(志望校の学力レベルには到達できていない判定)でも、熱意とやり方しだいで十分に可能性があります。
当塾の例では、受験の前年の12月(受験2ヵ月前)の模試でE判定でも合格した例があります。
とにかく、現時点での学力で志望校を決めないことです。
行ける大学を志望校にするのではなく、
行きたい大学を志望校に選んでください。