定期考査まで1ヶ月、実力テストまで3週間、模試まで2ヶ月——日々の学習の中には、常に「次の区切り」があります。その区切りに向けて、自分は今、何を、どのくらいのペースで進めていけばよいのか。この問いに毎回、頭の中だけで答えを出し続けるのは、中高生にとって決して軽い作業ではありません。
私たちがフェイスの塾生のために作った「学習計画プランナー」は、中学・高校を通じた日常の学習計画を、塾生の現状・目標・持っている教材・塾の指導方針をもとに、AIが下書きとして組み立てるためのツールです。共通テスト直前の最終戦略ではなく、日々の学習の骨組みそのものを整えるために作りました。
このページでは、このツールが解決する問題と、できることをご紹介します。
なぜこのツールを作ったのか
私たちが先に公開した「AI時代の『次世代学習戦略』」の中で、自己学習を支える5つのステップ——①情報の検索 → ②理解 → ③定着 → ④マスター → ⑤成果——をご紹介しました。
別の記事でご紹介している4つの問題解説・読解アシスタントが①情報の検索を支援するツールであるのに対し、この学習計画プランナーは②理解〜⑤成果までの道筋全体に関わります。つまり、「何を、いつ、どの順番で進めるか」という日々の学習の枠組みそのものを組み立てるためのツールです。
中高生の学習でよく目にする困りごとは、こうしたものです。
- 学校の宿題と、塾の課題と、自分の苦手克服の時間配分がとれない
- 定期考査前になって慌てて計画を立てるが、間に合わないまま本番を迎える
- 「今日何をやればよいか」を毎朝決めるのに時間がかかり、結局取り掛かりが遅れる
- 計画を立てても、数日後には忘れてしまい、また行き当たりばったりに戻る
これらは、個人のやる気や集中力ではなく、計画の枠組みがないために起きる問題だと私たちは考えています。学習計画プランナーは、この枠組みを作る作業を、塾生と講師の共同作業として短時間で進めるためのツールです。
このツールでできること
1. 次のテスト日からの逆算で、週別の計画を自動生成
塾生情報・期間・目標・教材・塾方針を入力し、計画を生成します。
学習開始日と次のテスト日を入力すると、そこまでの期間をもとに週単位の学習スケジュールが組み立てられます。定期考査、実力テスト、模試、外部検定——どの節目にも合わせて使えるようになっています。
2. 中学・高校の主要科目に対応
各科目に対して、現状の点数と目標点を入力します。
国語・英語・数学・理科・地理歴史・公民・情報——中高生が日常で学ぶ主要科目に対応しています。各科目に「現在の点数」「目標点数」を入力すると、差分に応じて時間配分の重みが自動調整されます。
3. 手持ちの教材を、計画に組み込む
塾生が持っている教科書・参考書・問題集を登録します。
塾生が手元に持っている教科書・参考書・問題集・単語帳・過去問などを登録すると、それらの教材を活用した計画が組み立てられます。新しい教材を追加することなく、今あるものをどう使い切るかを示すのが基本方針です。
4. 塾の指導方針・科目別のメモを、計画に反映
フェイスの塾共通の指導方針や、担当講師からの個別の指導メモを、計画生成時に自動で反映します。「この塾生は数学の反復が弱い」「英語は単語帳の2周目を優先」といった、講師が見取っている個別の方針を、そのまま計画に織り込めます。
5. Google スプレッドシートに計画を書き出す
目標・方針・週別スケジュール・科目別詳細が、複数のシートにまとまります。
生成された計画は、Google スプレッドシートに自動で書き出されます。「目標達成方針と実施内容」「学習スケジュール」「各科目別シート」の構成で、塾生と講師が同じ資料を見ながら進捗を確認できる形式になっています。シートは塾生のGoogleドライブに保存されるため、いつでも見返せます。
実際の使用例
定期考査3週間前、教科ごとの時間配分に迷うとき
これまで:とりあえず全科目に少しずつ手をつけて、苦手科目が最後まで残る。結局、得意科目の勉強に逃げて時間が過ぎる。
このツールを使うと:現状点と目標点を入力すると、差分が大きい苦手科目に重点配分された計画が生成されます。週単位のスケジュールが出るため、月曜から日曜まで「今日は英文法を30分、数学演習を45分」というレベルまで下書きができます。
この下書きを、対面指導の時間で講師と一緒に読み、自分の生活リズムに合わせて調整する——これがこのツールの使い方の中心です。
フェイスの指導との接続
このツールは、塾生が一人で計画を完成させるためのものではなく、塾生と講師が計画を一緒に育てるための下書きです。
AIが生成する計画は、塾生の数値と塾の方針から引き出される標準的な道筋の一つにすぎません。以下のような側面は、講師にしか判断できません。
- 塾生の集中力・やる気の波と、計画の難易度のバランス
- 部活動・学校行事・家庭の予定との兼ね合い
- 苦手科目を「今やるべき」か「少し先送りすべき」かの見極め
- 学習以外の生活リズム全体とのすり合わせ
ツールで生成した計画を出発点として、対面指導の時間で塾生と一緒に読み解き、調整する——この使い方を私たちは強く推奨しています。
「家ではAI、塾では人」。ツールが担うのは標準的な計画の骨組みを短時間で描くこと。その骨組みに魂を入れ、塾生一人ひとりに合わせて育てていくのは、引き続き講師の仕事です。
今後の展開
「計画を立てる」から「計画を運用する」へ
現時点での学習計画プランナーは、学習プロセスの5ステップ「①情報の検索 → ②理解 → ③定着 → ④マスター → ⑤成果」のうち、②〜⑤ の学習の骨組みを描く部分に注力しています。
今後は、生成した計画に対して日々・週次の進捗を記録し、ズレを可視化する機能や、定期考査の結果を自動反映して計画を更新する機能、複数の塾生の進捗を講師が横並びで確認できる機能などを、順次追加していく予定です。具体的な機能については、準備が整い次第、あらためてお知らせします。
ご利用にあたって
このツールは、フェイスの塾生にのみご提供しているものです。2026年度は無償でご利用いただけます。2027年度以降は、講師による個別指導とのパック商品として提供を予定しています。
- 入力いただいた塾生情報・得点・教材情報はAI(Gemini)で解析されるため、インターネットを経由してデータが送信されます。個人情報・機密情報は入力しないでください
- 出力された計画は、塾生ご自身のGoogleドライブのスプレッドシートに保存されます。他者と共有する際は、共有範囲にご注意ください
- APIキーなどの接続設定は、私たちの側で事前に組み込んでいます。塾生ご本人が設定する必要はありません
- Google スプレッドシート出力のため、初回に塾生ご自身のGoogleアカウントでの認証をお願いしています
使い方・お問い合わせ
画面付きの詳しい使い方は、操作ガイドにまとめています。
日々の学習計画に行き詰まりを感じている、定期考査の対策に毎回振り回されている——そうした方は、一度フェイスの考え方をお聞きいただければと思います。広島駅から徒歩5分、大学受験に特化した個別指導塾として、まずはお話を聞かせてください。